民主党海江田万里代表は23日、参院選惨敗の責任を取るとして辞表を提出してい
細野豪志幹事長と党本部で会い、辞任を了承した。細野氏は敗戦の総括に当たった
上で、8月末で退く。海江田氏は現執行部体制を維持した上で党勢立て直しに取り組
む意向だったが、幹事長辞任で海江田氏の引責を求める声が拡大する可能性もある。
辞任の了承を得た細野氏は、参院選で改選44議席を結党以来最低の17議席に減ら
した上、自身が主導して候補を一本化した東京選挙区で敗北したことを踏まえ「17
議席しか取れず、首都でも議席を失った」と記者団に指摘。

 

細野氏は「この結果に誰も責任を取らないことはあり得ない。責任を取るのは幹事長
である私だ」と強調し、辞任の決意を表明し辞任は了承された。民主党自民党以外
の投票先としては選ばれない現状は、すでに民主党が政党としての限界を迎えたこと
を意味していている。今回の参院選では労働組合の組織内候補ばかりが当選し、ます
ます労働組合の影響が強くなるのではないか。こう言った党の体質が有権者に受け入
れられず、さらに支持率を低下させる悪循環に陥りそうである。このようなタイミン
グで細野氏が辞任したのは、正解と言えば正解ではなかろうか。