9月の堺市長選を巡り、大阪維新の会は5日、読売テレビアナウンサーの清水健氏に
立候補を正式に要請した。しかし、清水氏は同日午後、維新側に要請を断る意向を伝
えた。維新の候補者選定は白紙に戻った。維新の松井一郎幹事長から候補者選びを任
されている馬場伸幸衆院議員がこの日朝、電話で正式に要請。馬場氏によると、清水
氏はいったん回答を留保したが、同日昼に「断腸の思いだが、今回は見送らせて頂き
ます」と断ったという。

 

大阪維新の会にとって、大阪都構想の実現に向けて堺市長選を落とすわけにはいかな
いはずだが、有力候補として名前が挙がっていた清水氏が要請を断ったことで、いき
なり厳しい状況に追い込まれた。知名度の高さから清水氏を担いだのだろうが、現職
に勝つには相当な風が吹かない限りは難しい。失政続きならそれも狙えたはずだが、
大阪維新の会には風どころか、逆風が吹いている。これでは、清水氏も出馬するとは
口が裂けても言えないだろう。