安倍晋三首相は12日、山口県長門市内のホテルで開かれた自身の後援会主催の夕食会で
あいさつし、「憲法改正に向けて頑張っていく。これが私の歴史的な使命だ」と述べ、首
相在任中の改憲実現へ決意を表明した。首相が「歴史的使命」との強い表現を用いて改憲
への意欲を示したのは、昨年12月の就任後初めて。首相は参院選での自民党大勝を受け
た先月22日の記者会見で、憲法改正について「腰を落ち着け、じっくり進めていきたい」
と、時間をかけて合意形成を目指す考えを強調。憲法問題では慎重な発言が目立っていた。

 

ここで取り組まなければ憲法改正は二度と実現出来ない可能性さえある。しかし、国民が
憲法改正の意義を真剣に考えているとは思えず、国民的な議論を喚起することは非常に難
しいのではないか。慎重な発言に終始していたのは、世論や公明党の反応を意識している
ためとみられるが、今回は地元での「身内」の会合とあって踏み込んだ発言をしたようだ。
異例の長い夏休みを取っている安倍首相だが、休みの間に今後の安倍政権の方向性を決め
ることは出来るだろうか。