民主党は20日の常任幹事会で、参院選東京選挙区で公認を取り消した無所属候補を
支援した菅元首相を「党員資格停止3か月」とし、最高顧問の役職を解任する処分を
正式決定した。処分理由は、「首相経験者である元代表の言動により、選挙中に『分
裂選挙』との大々的な批判を許し、東京にとどまらず全国各地の選挙戦に看過できな
い重大な影響を与えた」と指摘した。菅氏の処分を巡っては、執行部が7月24日の
常任幹事会で除籍を提案したが「重すぎる」との異論が相次ぎ、見直した経緯がある。

 

かつてトロイカの一角として民主党を率いてきた菅氏。しかし、東日本大震災が起き、
その対応に批判が集まり、さらには退陣を迫られると、退陣をほのめかしながらも、
居座り続ける醜態を晒した。民主党の運命を決定付けたのは、鳩山氏のダメさ加減も
さることながら、その後を襲った菅氏のみっともなさではなかっただろうか。野党時
代が嘘のように棒読みの答弁を繰り返し、外国人からの献金が発覚すると、領収書の
提出を拒み、ひたすら逃げの姿勢が目立った。攻撃一辺倒で防御がまるでなっていな
い、と言ってしまえばそれまでの話だが。