みんなの党渡辺喜美代表は20日の党役員会で、野党再編を通じた新党結成を否定し、
連立政権を目指す考えを示した。「欧州を見ても二大政党制は主流ではない。多党制こ
そが一般的だ。『新党を作って政界再編』という考え方を捨て、政党ブロックによる再
編を考える時期に来ている」と述べた。渡辺氏はスウェーデンで2006年、中道右派
4党が共通の政策を掲げて選挙で共闘し、政権を獲得した例を挙げ、「大いに参考にし
なければならない」と強調した。

 

渡辺氏がこのような発言をするのは、江田氏への当てつけでもあるのだろう。政党ブロ
ックによる政界再編とは言うものの、今の勢力図で言えば一強他弱の状態であり、如何
に小政党が集まったところで、与党と対峙するのは難しいのではないか。欧州の例を挙
げても、ここは日本である。こう言った説得力のない発言を繰り返しても、渡辺氏が政
界再編におけるリーダーとは見なされない。自党でさえ内部でゴタゴタしているのに、
他党を結集しても、さらにバラバラになるだけではなかろうか。