民主党は22日、惨敗した7月の参院選を総括するため、全国幹事長会議を党本部で開
いた。海江田万里代表は2015年の統一地方選に向け「本格的な準備に入る来年の春
には、目に見える成果を出したい」と表明。千葉や滋賀、奈良など一部の地方県連から
代表選実施を求める意見が出たものの、海江田氏は「引き続き党改革に当たらせていた
だきたい」と強調し、最終的には拍手で了承された。会議は約3時間行われ、海江田氏
は安倍政権の経済政策「アベノミクス」の対案をまとめるため、有識者を交えた「暮ら
しを守る研究会」(仮称)を設けると説明した。

 

代表選実施を求める声が上がったようだが、海江田氏の続投は最初から決まっていたよ
うだ。これでは単なるガス抜きとしか言えないが、果たして民主党再生への道筋はいつ
になったらつくのだろうか。海江田氏の続投が決まったのも、他になり手がいないだけ
であり、このままでは海江田氏が最後の代表として、民主党が消えかねない。次の顔と
して期待された細野氏も執行部からは距離を置き始め、野党再編へと動き始めた。本当
民主党が消えてしまう日も近いかもしれない。2015年の統一地方選に向けて、な
どと悠長なことを言っている場合ではないのだ。