7月の参院選で惨敗した民主党の選挙総括の骨子が23日、明らかになった。主要争
点だった憲法改正のスタンスを明示できなかったため、有権者の支持を得られなかっ
たなどと指摘している。近く開かれる参院選選挙対策会議などを踏まえ、9月3日の
常任幹事会で正式決定する方針だ。総括文書は、〈1〉選挙の概要〈2〉検証課題と
総括点〈3〉再生への課題と取り組み――で構成。参院選の前哨戦となった6月の東
京都議選で第4党に転落する惨敗を喫したことも含め、「自公共の勝利ではなく民主
党の敗北」と位置づけた。

 

民主党の総括はそれなりに的を射ているだろう。民主党と言う政党が国民から見放さ
れたことで、投票先として選ばれなくなったに過ぎないのだ。そしてその信頼を回復
するにはよほどのことが無ければ、難しいだろう。非常に厳しい状況の中、海江田代
表に課された義務は極めて重く、かと言ってそれに代わる議員が民主党にはいない。
将来を期待された議員も多くが先の衆院選で討ち死にし、残ったのは労働組合系の議
員ばかりで、民主党を引っ張っていくような気概もない。選挙を重ねていくことで、
労働組合系の議員ばかりになる、そんな悪循環に陥っているのかもしれない。