安倍晋三首相は来年夏まで内閣改造を見送り、自民党三役も続投させる方針を決めた。
安倍政権は現体制を維持し、成長戦略や消費増税、環太平洋パートナーシップ協定など
の政策課題に取り組む。7月の参院選に勝利して求心力を高めた首相は「人事カード」
をあえて温存し、長期政権への布石を打ち始めた。首相は4日、訪問先のロシアで改造
を見送る理由について「予算編成を行えば、その予算を作った閣僚が責任を持つべきだ」
と述べ、2014年度予算案を審議する来年の通常国会に現内閣で臨む考えを示した。

 

安倍政権が順調な航海を続ける中、これから一気に難しい課題に直面することになる、
まずは景気回復として打ち出したアベノミクスが一応評価され、民主党政権下で長く続
いた円高は少なくとも是正された。さらに株価も乱高下しているものの、1万4千円台
をいったりきたりしている。これも民主党政権下から考えると、数千円は上がっている。
しかし、ここで消費増税の判断やTPPの交渉が大きな課題として残り、ここで下手な
判断をすると一気に安倍政権の支持率は低下するだろう。内閣改造を見送ったのは正解
だろう。一蓮托生として困難に立ち向かう時である。