安倍晋三首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法
制懇)の座長代理を務める北岡伸一国際大学長は5日、毎日新聞のインタビューに応
じた。北岡氏は年内にもまとめる報告書で、集団的自衛権の行使容認に加え、国連決
議に基づく多国籍軍などへの自衛隊の活動を広げられるよう新たな憲法解釈を提言す
る方針を明らかにした。

 

北岡氏は報告書の構成について、集団的自衛権、個別的自衛権、集団安全保障の3本
柱になるとの見通しを示している。安倍首相が集団的自衛権の行使容認に向けて動き
出している中で、この懇談会がまとめる報告書はその下地となるだろう。しかしなが
ら、国連決議に基づく多国籍軍への参加となると、かなりハードルは高いのではない
か。後方支援としての参加がせいぜいだろうが、そうなると自衛隊としての参加では
なく、国防軍としての参加になるのだろうか。