安倍晋三首相は7日、2020年夏季五輪の東京開催決定後に出演したNHKなどの
番組で14年4月に予定される消費税率引き上げの是非に関し、「招致決定と消費税
は直接関係ない」と述べ、五輪とは切り離して判断する意向を強調した。首相は「(
五輪招致は)成長には明らかにプラス」と指摘する一方、消費税については「経済指
標を分析しながら、この前の集中点検会合の中の議論を参考にしながら、適切に判断
したい」と述べるにとどめた。

 

安倍首相もG20を切り上げて乗り込んだIOC総会。見事、東京での開催を勝ち取
ったわけだが、これで消費増税に踏み切れると考えたのではないか。増税に踏み切る
ための「きっかけ」として、仮に招致に失敗していれば増税の決断は鈍ってたのは、
間違いない。これから7年後に向けて一気に東京の改造が進むことになるだろうが、
東京都は独自に五輪用として4000億円の積み立てがあり、財政面では何ら問題
はない。あの3都市の中で、五輪を実施には最善の都市とIOC委員が判断したのも
当然ではなかろうか。