自民党は17日午前、党本部で役員会と総務会を開き、今月末に任期切れを迎える石破
茂幹事長ら党三役をはじめとする主要幹部の続投を正式に決定した。安倍晋三首相は内
閣改造も来年の通常国会閉幕まで先送りする方針で、その他の党役員人事やこれに伴う
副大臣政務官人事について、石破氏と菅義偉官房長官を中心に人選を本格化させる。
続投したのは石破氏のほか、高村正彦副総裁、野田聖子総務会長、高市早苗政調会長
河村建夫選対委員長、鴨下一郎国対委員長細田博之幹事長代行、竹下亘組織運動本部
長、小池百合子広報本部長。

 

これまでの自民党政権と言えば、総裁や幹事長が人事権を握ることで党内を掌握してき
たわけだが、大して仕事をしていないうちに顔ぶれが変わってしまい、大臣や執行部と
言った極めて重要なはずのポストがないがしろにされてきた。このような悪弊が改めら
れるのなら、それは歓迎すべきことだろう。むろん、続投が決まった面々が全員素晴ら
しい資質を備えているとは思わないが、今取り組んでいる仕事は同じ顔ぶれで片付ける
ことが筋である。これで入閣適齢期などと言う変な言葉も消えてくれれば良いのだが、
誰もが肩書としての「大臣」にはなりたがるのであろう。それに比してやる気を出して
くれれば文句はないが。