社民党吉田忠智参院議員は26日午前、党本部で記者団に対し、福島瑞穂前党首の後
任を選ぶ党首選に立候補することを明らかにした。党所属の国会議員団が同日集まり、
吉田氏の推薦で一致した。吉田氏は記者団に「市民運動の経験などが生きるのであれば、
党の再建、国民の信頼を取り戻すために微力を尽くしたい」と語った。吉田氏は25日、
所属する大分県連合から推薦を取り付けており、27日に立候補を正式に届け出る。

 

社民党の残り少ない国会議員の中から、火中の栗ですらない党首の座につくべく、吉田
氏が名乗りを上げた。国民の信頼を取り戻すために微力を尽くしたい、とは言うものの、
果たして国民の目が社民党に向かうことはあるのだろうか。大人しくフェードアウトす
るか、生活の党とでも合併するか、そう言った選択肢を考える時である。党首選が盛り
上がらない現実を見るべきではないか。もはや旧社会党のような議席数を期待すること
は出来ないのだから。