野田内閣で官房長官を務めた民主党藤村修・前衆院議員が2日、府庁で記者会見し、
政界引退を正式に発表した。藤村氏は「1993年の初当選から20年、政権を担える
野党づくりに取り組んだ。野田内閣では社会保障と税の一体改革など、やるべきことを
やった」と振り返った。2週間前には、初当選から「将来、総理になってほしい」とほ
れ込み、支えた野田氏と熱かんをかわし、「ご苦労さんでした」とねぎらわれたという。
今後は、あしなが育英会の副会長としてアフリカの遺児支援などに取り組む考えという。

 

野田前首相の女房役として官房長官を務めていた藤村氏だったが、現職の官房長官とし
て初の落選と言う汚点を残したまま政界を去ることになってしまった。確かに民主党
状況を考えれば、大臣だろうが討ち死にする可能性は高かったであろう。それだけ国民
の信頼を失っていたのであり、容易に回復できないだけのダメージを負っていた。鳩山、
菅と言う前任者がいなければ、民主党政権も長続きしたかもしれないが、何にしても政
党としてのまとまりを欠いていたのが致命的であった。崩壊するべくして崩壊した、そ
れが民主党政権である。