公明党の山口代表が、安倍首相や政府の方針に異論を唱える場面が目立っている。存在
感をアピールする狙いがあるとみられるが、党内では首相と溝が生じることへの懸念も
出ている。山口氏は4日、政府が臨時国会に提出予定の特定秘密保護法案について「課
題の検討を尽くして国民の理解を得る方が大切だ」と記者団に強調した。同法案は情報
漏えいした国家公務員の罰則を強化するもので、報道の自由や国民の知る権利への影響
を懸念する公明党は慎重な対応をとっている。

 

自民党にコバンザメのようにくっついてくる公明党だが、こうやってたまに自党の存在
をアピールしようとでしゃばってくる。それもそうだろう、我が国最大の集票マシンで
ある創価学会を支持母体に持つ以上、学会の意向は無視できない。自民党も選挙のたび
に学会の票を回してもらっているため、これまでは公明党に妥協することも珍しくはな
かった。しかし、今は自民党が圧倒的な支持率を誇っているため、学会の票がなくては
勝てない状況にはない。むろん、将来支持率が落ちた際の保険として、学会の票は必要
かもしれないが、安易に妥協することは止めるべきだ。