第185臨時国会は15日召集される。政府・与党は、安倍晋三首相が最重要課題と位
置付ける成長戦略を実行に移すとともに、外交・安全保障政策を強化するため、関連法
案の成立に全力を挙げる。民主党など野党各党は、反転攻勢の足掛かりを得ようと対決
姿勢を強める構え。東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題や環太平洋連携協定交渉を
取り上げ、安倍政権に論戦を挑む。臨時国会は、7月の参院選で衆参の「ねじれ」が解
消して初の本格的な国会となる。会期は12月6日までの53日間。

 

「ねじれ」が解消されたことで、いよいよ安倍カラーを打ち出してくると思われるが、
TPPや消費増税、そして福島第1原発の問題が野党にとって攻勢の材料となることだ
ろう。臨時国会ではそれらの追及をいかに跳ね除けるか、最大の課題となるわけだが、
盤石とも言える安倍政権において、そう難しいことではないはずだ。それ以上に危機感
を持っているのは、どちらかと言えば野党ではないか。壊滅状態の敗北から未だに立ち
直れていない民主党、完全に失速した日本維新の会、内紛でガタガタのみんなの党、有
力な政党は軒並み勢いを失っている。これではまともに戦えるわけがないのだ。