社民党の党首選は14日開票され、吉田忠智政審会長が東京都豊島区の石川大我区議
を破り、新代表に選出された。26日の党全国代表者会議で承認され、正式に就任す
る。任期は平成28年の党大会まで。国会議員が衆参両院で5人にまで減った社民党
の党勢回復が吉田氏の最大の課題となる。複数候補による選挙戦は8年の旧社会党
ら党名変更後初めて。国会議員を含む党員と協力党員による投票結果は吉田氏が99
86票で、石川氏の2239票を大きく引き離した。投票率は71・67%だった。

 

まったく盛り上がらないまま終わった感のある社民党の党首選だが、大方の予想通り
吉田氏が勝利した。衆参両院で5人にまで減った勢力はこれから減りこそすれ、増え
ることは今のままでは有り得ない。社民党に追い風が吹くようなことも期待できず、
仮に野党に追い風が吹いたとしても、社民党への風は共産党に流れるのではないか。
なぜ社民党に票が集まらないか、それは政党として中途半端だからだろう。吉田氏
はその中途半端の象徴のようなものである。