民主党は15日、安全保障総合調査会の会合を国会内で開き、改憲派前原誠司前国家
戦略担当相と護憲派横路孝弘衆院議長が集団的自衛権の行使容認について、賛成と
反対の立場から火花を散らした。会合で前原氏は「自衛隊発足の過程で憲法解釈の変更
が行われている。安全保障の実効性を担保する観点からは憲法改正の方がよいが、現実
的な視点が必要だ」と憲法解釈の見直しによる行使容認に賛同した。これに対し、横路
氏は「海外で武力行使するのが集団的自衛権専守防衛の原則が崩れ、先制的攻撃論や
攻撃的な兵器を持つ形に(日本が)変わっていく」と反対を表明した。

 

相変わらず民主党は左から右まで豊富な人材が揃っているようだ。横路氏が先の衆院選
で生き残ったことも驚きだが、民主党の左派の代表格と言って良い人物だろう。それだ
けに、前原氏のような改憲派は絶対に容認できないのだろうが、そうこうしているうち
民主党はバラバラであるイメージだけが先行する。執行部は年内に党見解をまとめる
予定のようだが、とてもまとまるとは思えない。むしろ、前原氏は自民党に移籍した方
が自身の考えを実現出来るのではないか。民主党が党勢を回復する兆しは見えず、この
ままジリ貧になるのが関の山だろう。