参院は22日の本会議で、国会の許可を得ずに北朝鮮を訪問したアントニオ猪木参院
議員を30日間の登院停止とする懲罰を自民、公明、民主各党などの賛成多数で可決
した。参院での懲罰は1950年以来、63年ぶり。猪木氏は日本維新の会から党員
資格停止50日の処分が下っているため、本会議には出席せず。同日開いた会見で「
真摯に受け入れる。やったことの言い訳はしない」と述べ「これで区切りはついた」
と話した。

 

猪木氏は「これからも猪木外交は続けたい」と付け加えたようだが、維新の会の関係
者も「政府が拉致関係で何もやっていないから頑張っているのに、処分は重すぎる」
と庇っている。確かに猪木氏は北朝鮮と独自のパイプを持っているとされ、国会の許
可を得なくても北朝鮮との交渉に動きたい、そんな自負があったのかもしれない。し
かしながら、猪木氏が北朝鮮の立場を考え過ぎてしまえば、それは国益を失う可能性
はあるのではないか。国会議員である以上、好き勝手に振る舞って良いわけではない。