中国国防省が23日、沖縄県尖閣諸島を含む東シナ海防空識別圏を設定したことで、
尖閣諸島上空で自衛隊機と中国機による不測の衝突の危険が高まり、対立が続く日中関
係にさらなる緊張をもたらした。習近平政権は、尖閣諸島の主権を主張するため一方的
に危機感をあおり、安倍政権に譲歩を迫る構えとみられる。防空識別圏の設定は、中国
政府が、昨年9月の日本の尖閣諸島国有化から1年を前に決定した「政経分離」の方針
を明確に示すものといえる。

 

中国がここまで挑発を繰り返してくるのは、我が国との衝突も辞さない決意の表れであ
ろうか。他国の領空に防空識別圏を設定したと言うことは、そう受け止めざるを得ない。
国内をまとめるために外に敵を求めるのは、中国に限った話ではないが、ここまで強硬
姿勢を続けるのはいったい何故だろう。山西省での連続爆破と天安門前の自爆テロなど
中国共産党にとっては看過出来ない事件が起きており、相変わらずの情報統制で報道を
差し止めている。和諧社会を掲げた前政権のことはすっかり忘れ、「民族の偉大なる復
興の中国夢の実現」とぶち上げる習政権は自滅の道を歩むのだろうか。