みんなの党に離党届を提出して年内の新党結成を目指す江田憲司前幹事長と、民主党
細野豪志前幹事長、日本維新の会松野頼久幹事長代行らによる超党派の勉強会「既得
権益を打破する会」の設立総会が10日、国会内で開かれた。会の発表によると、総会
には52人が出席した。みんなの党に離党届を出した約10人に加え、民主党からは約
10人が参加。維新の会の議員は約30人だった。52人を含めた計85人が入会を届
け出て、共同代表には細野、江田、松野3氏が就いたほか、民主党が先の臨時国会で提
出した内閣不信任決議案の採決を棄権した松本剛明元外相が副代表になった。

 

会の名前は「既得権益を打破する会」としているものの、実態は新党結成のための準備
会と言ったものであろう。江田氏がみんなの党を離党したことで、より動きやすくなっ
たことだろう。しかし、顔ぶれを見る限り中堅議員や若手議員が中心であり、切り崩さ
れやすい感も否めない。もともと地盤が強固でない比例議員など、コロリと転ばされる
可能性もあり、新党結成がすんなりと進むとも思えないところだ。特に最大野党である
民主党が簡単には解党に応じるとは思えず、細野氏の独走で終わるのではないか、との
懸念も拭えない。まだまだ先行きは不透明である。