安倍首相は都知事選について、「エネルギー政策は国民みんなの課題であり、
議論が行われるのは望ましい」と述べた上で、待機児童の解消や東京オリン
ピックの準備など、東京が抱える課題全般について議論されることに期待感
を示した。一方、細川氏の出馬について、菅官房長官は14日午後の会見で、
「(細川氏は)首相当時に佐川急便からの猪瀬さんの倍のお金の問題で辞任
したわけだから、いずれにせよそうしたことを都民がどう受け止めるかとい
う感じだろう」と述べた。

 

細川氏は「今の日本が抱えている原発問題などについて、私なりに国の存亡
に関わる危機感を持っている」として、都知事選への出馬を決意したと語っ
ているが、残念ながら原発問題を論ずべきは国政の場である。そして首相の
座を放り出すきっかけとなったのが、政治とカネの問題ではなかったか。そ
う言った疑問が残る中、脱原発を争点にしようとは片腹痛い。まずは自分の
政治とカネの問題をクリアにして、猪瀬氏とは違うと言うことを証明すべき
ではなかろか。