日本維新の会石原慎太郎共同代表は24日、原発輸出を可能にするトルコ
アラブ首長国連邦との原子力協定について「原子力政策を全て否定するこ
とになるなら、党を辞めないわけにはいかない」と述べた。党としてはすで
原子力協定に反対することを決めているが、維新が方針を変えない場合は
離党も辞さない考えだ。国会内で記者団に答えた。維新は昨年12月、両院
議員総会を開き、原子力協定について賛否をはかって多数決で反対を決めた。

 

石原氏にとって、もはや日本維新の会に籍を置いている必要はないのではな
いか。すでに勢いを失い、自民党の補完勢力としか見られなくなっている状
況は如何ともしがたく、石原氏が活躍する場もないようだ。旧太陽の党と大
阪維新の会との間には大きな亀裂が走っており、日本維新の会は石原氏と言
う接着剤を失えば、分裂することさえ有り得るだろう。そうなると、ますま
す野党は細分化されてしまい、与党に対抗することがますます難しくなるの
ではなかろうか。