東京都知事選で「原発即時ゼロ」を訴える宇都宮健児氏と細川護熙氏に対し
、話し合いによる一本化を申し入れていたグループが6日、都内で記者会見
し、両陣営から「申し入れは受けられない」とする回答を受け取ったと発表
した。申し入れをしていたのは、ルポライター鎌田慧氏ら文化人や学者な
ど19人でつくる「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」。3日、両
陣営に要請書を渡していた。

 

宇都宮氏陣営は「告示後であり期日前投票も始まっている」「原発以外の多く
の政策が一致していない」、細川氏陣営は「生まれたムーブメントを今後につ
なげるやり方もある」「政策の優先順位も異なる」などと回答しており、脱原
発を接着剤とした候補者一本化は脆くも失敗した。そもそも、政策とは脱原発
だけではないだろう。そういったことを考えないまま、候補者一本化など有権
者を欺くような行為である。幸いにして一本化はならず、良かったと言うべき
ではなかろうか。