瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選が9日投開票され、無所属で新人の
舛添要一厚生労働相が、前日弁連会長の宇都宮健児氏、細川護熙元首相、
航空幕僚長田母神俊雄氏ら無所属や諸派の新人15人を退け、初当選を
果たした。原発の是非を含むエネルギー政策や首都直下地震に備えた防災対
策などが争点となった。投票率は46.15%だった。2012年の前回を
大幅に下回り、過去3番目の低水準。

 

8日、東京は大雪に見舞われたため投票率の低下があらかじめ予想されてい
たわけだが、そうなると組織力を背景とした候補が有利となる。と言っても
主要候補はそれぞれ政党や組織が支援しているのであって、どの候補が有利
とも言えないだろう。脱原発を争点にしたかった細川氏や宇都宮氏にとって、
無党派層の得票が欲しかったはずだが、そうは問屋が卸さなかった。大雪を
敗因にするのは、それこそ勘違いと言うものではなかろうか。猪瀬氏の辞任
から、混乱した都政がようやく落ち着きそうだ。