生活の党の小沢一郎代表は11日、都内で行われた自らが主宰する政治塾で
講演し、民主党から集団離党する決定打となった消費税増税について「消費
税そのものを否定するわけじゃない。消費税は景気に左右されず税収が上が
る。個人としてはカネを使わない選択ができる」と述べ、姿勢を軟化させた。
低所得者対策については「軽減税率は無理。低所得者は歳出でみるべきだ」
と語り、公明党が支持する生活必需品などの税率を低く抑える軽減税率では
なく、民主党が主張する給付付き税額控除を支持する考えを示した。

 

もはや居場所を完全に失ってしまった小沢氏。野党再編に動こうにも民主党
を壊した事実がある以上、誰も相手にしないだろう。そもそも日本未来の党
を結成しておきながら、惨敗後すぐに神輿として担いだはずの嘉田滋賀県
事と早々に「離婚」して、生活の党なる政党を結成した。正に政局の人と言
える政治家なのだろうが、消費税増税を容認してしまっては、いったい民主
党を出ていった理由は何だったのかと批判されるだろう。もはや何の影響力
も持たないだけに、永田町の住人の誰もが、何を言っているんだと呆れてい
るに違いない。