東京都知事選で初当選した舛添要一氏が11日、都庁で当選証書を受け取った。
舛添氏は、都選挙管理委員会の尾崎正一委員長から「公正な都政運営にあたっ
てほしい」との激励を受けると、当選証書を手に、神妙な面持ちで3度深々と
頭を下げた。その後、報道陣の取材に「大変重い責任を感じている。都政の2
か月の空白を埋めるべく努力したい」と意気込みを語った。最優先に取り組む
べき課題として、首都直下地震などの防災対策を挙げ、「他の課題についても
優先順位をつけつつ、色んなことに目配りしていく」と述べた。

 

猪瀬氏が東京五輪の開催を勝ち取り、わが世の春を謳歌していた中、徳洲会
ら受け取った5000万円の存在が明るみになり、都政は大きく混乱したわけ
だが、まずは猪瀬氏の辞職によって生まれた空白を埋める必要がある。おそら
く、路線としては石原氏―猪瀬氏の流れからそう外れるものではないだろう。
自身が厚生労働相を務めていたため、福祉に力を入れたいとの意気込みもある
ようだ。その辺のバランスをどう取っていくか、予算規模だけで言っても国家
規模の東京である。慎重なかじ取りを求める。