自民党は17日、党執行部に「幹事長補佐」を新設し、鴨下一郎国対委
長を起用する方針を決めた。鴨下氏は石破茂幹事長の側近で、昨年10月に
体調不良のため国対委員長を辞任していた。同党は鴨下氏の健康が回復した
ことを受け、執行部に復帰させるべきだと判断した。

 

すでに安定政権を築いた安倍政権にとって、意外と足を引っ張りかねないの
自民党ではなかろうか。かつて大臣以上の力を持っていた族議員の影響力
はさすがに薄れたものの、それでも派閥の領袖はそれなりの力を持っている。
総裁の座を争った石破氏を幹事長の座に据え、政府と党の両輪はうまく回っ
ているように見えるが、どこで綻びが生じるかは誰にも分からない。果たし
て、幹事長補佐の新設はどのような影響をもたらすであろうか。