ウクライナ南部クリミア半島のクリミア自治共和国議会は6日、ロシアへの
編入を求める決議を採択した。自治共和国の地位に関する住民投票を30日
から16日に前倒しし、ロシア編入の是非を問うことも決めた。住民の約6
割をロシア系が占めており、賛成多数で承認される見通し。親欧州連合派の
ウクライナ新政権は「住民投票は非合法」と反発、緊張が高まるのは必至だ。

 

ウクライナの動乱から始まり、クリミア半島へのロシア軍の急速な浸透は国
際社会が反応する間も無く、一気に進んだ感がある。今のところロシアのペ
ースで進んでおり、欧米諸国は抗議はするものの、それだけで終わってしま
っている。ウクライナはこのまま混乱が収まらなければ、親欧米派と親露派
で国が分裂しかねない状況である。こんな時のこそ国連の出番のはずだが、
果たしていったい何処で何をしているのだろうか。