ウクライナ新政権のデシツァ外相は9日、ヤツェニュク首相が訪米して12日
オバマ大統領と会談することを確認した上で、「新政権の立場は(ロシアが
掌握した)クリミア半島問題の平和的解決だ」と述べ、米側に軍事介入を求め
ない方針を表明した。地元テレビのインタビューで語った。

 

ウクライナにとって欧米を巻き込む以外にロシアに対抗する手段はない。訪米
してどれだけの意味があるかは分からないが、欧州諸国が傍観する中、シリア
内戦への対応で大きく評判を落としたオバマ大統領にとっても、少しでも指導
力を発揮したいところだろう。だが、当然ロシアも強く反発するであろうし、
その際にオバマ大統領が日和見な態度を取らないか、心配なところだ。ウクラ
イナの命運を握っているのは、欧米よりもロシアなのだから。