橋下徹前市長の辞職に伴う出直し大阪市長選が9日告示された。大阪維新
会公認の橋下氏、無所属新人で元派遣社員の二野宮茂雄氏、諸派新人で政治
団体代表のマック赤坂氏の3氏が立候補を届け出た。投開票は23日。自民、
公明、民主、共産各党は、「出直し選には大義がない」と批判して、候補者
擁立を見送った。橋下氏は、「大阪都」構想実現に向けた議論が維新以外の
各党の反対で進展しないことから、「民意を問いたい」として辞職した。

 

茶番で終わりそうな大阪市長選が告示された。橋下氏の思いとは裏腹に大阪
都構想は遠のくばかりで、実現の兆しさえ見えない状況にある。市長選に勝
っても大阪市議会の構成はなんら変わらず、民意を背景に都構想を進めるの
は難しいだろう。そうなると何のための市長選なのか、橋下氏は市民を納得
させられるだけの説明が出来るのか。このような手段と目的を混同した独り
よがりの突破法など支持が得られるわけがない。