2014年度予算は20日の参院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数
で可決、成立した。予算の年度内成立は3年ぶり。一般会計の総額は95兆
8823億円で、当初予算としては最大となる。2月に成立した13年度補
正予算(5兆4654億円)と合わせて切れ目なく予算を執行し、4月の消
費税率引き上げ後の景気の落ち込みを最小限にしたい考えだ。

 

消費税率の引き上げ後、確実に来るであろう景気の落ち込みにどう対応する
のか。それが補正予算なのだろうが、そうなると何のための増税なのか、そ
の辺が良く分からなくなってくる。麻生副総理・財務相は「経済再生と財政
健全化を合わせて目指す予算だ」と述べたようだが、矛盾したような話にも
聞こえてくるのは気のせいだろうか。予算が成立したことを受けて安心した
のか、安倍首相は明日の「笑っていいとも」に出演するようだ。それが慢心
でないことを祈るばかりだ。