みんなの党の渡辺代表が、支援者だった化粧品販売会社会長から計8億円を
借りていた問題で、与野党から政治倫理審査会での弁明を求める声が相次ぎ、
渡辺氏の対応が焦点となっている。日本維新の会は28日の国会対策委員会
役員会で、政倫審を開くよう求める方針を決めた。民主党榛葉賀津也参院
国対委員長も「渡辺氏は常に歯に衣着せぬ形で政治とカネの問題を一刀両断
にしてきた。ぜひ政倫審など説明する場を設けた方がいい」と述べ、生活の
党の鈴木幹事長も「自らの申請で政倫審を開催すればいい」と語った。

 

みんなの党は分裂騒動に揺れ、そして今度は渡辺氏に政治資金として借り入
れておきながら、それを報告していなかった疑惑が浮上している。政治とカ
ネの問題を批判し続けていただけに、他の政党から厳しい攻撃に晒されるの
ではないか。渡辺氏がどう対応していくか、その辺が同僚議員も気にしてい
るところだろう。政党名は「みんなの党」と名乗りながらも、実質的には渡
辺氏の個人政党のようなものであり、渡辺氏が失脚したら維新の会、結いの
党との合流も有り得るのではなかろうか。