化粧品会社ディーエイチシーの吉田嘉明会長は28日、時事通信のインタビ
ューに応じ、みんなの党渡辺喜美代表への計8億円の貸し付けについて、
「選挙に必要ということで依頼された」として、あくまで選挙資金として提
供したと語った。その証拠として、2012年の衆院選の資金として「5億
円が必要」と記載した渡辺氏からのメールが残っていることを明らかにした。

 

渡辺氏にとってみんなの党を大きくするために勝負を賭けた、そのための選
挙資金だったのだろう。吉田会長とどのような繋がりがあったのか知らない
が、今になって選挙資金の貸し付けを暴露されたのは、何らかのトラブルが
あったと勘繰らざるを得ない。猪瀬前都知事徳洲会からの5000万円の
資金借り入れによって、辞任に追い込まれたように、政治とカネの問題は政
治家にとって致命傷となる。それだけに渡辺氏は選挙資金だと認めるわけに
はいかないだろうが、なかなか厳しい状況ではなかろうか。