安倍晋三首相は2日、南極海での調査捕鯨が条約違反だと認定した国際司法
裁判所の判決をめぐり、首相官邸で報告に訪れた鶴岡公二日本政府代表に「
非常に残念で深く失望しているが、判決には従う」と述べた。鶴岡政府代表
は報告後、記者団に「首相から訴訟指揮にあたった私に対し日本の主張が法
廷において認められなかったことについて厳しい叱責があった」と明かした。

 

鯨油目的だった欧米諸国と違い、我が国の捕鯨は文字通り鯨のすべてを利用
してきた歴史を持つ。調査捕鯨が条約違反として、南極海での調査捕鯨が中
止に追い込まれたわけだが、すでに反捕鯨国は捕鯨に関しては論理的な思考
を止めてしまったようだ。捕鯨の禁止によって鯨が増えすぎる、そんな当た
り前の危惧さえ捨て置き、南極海の聖域化を目指そうとしている。我が国は
判決を受け入れざるを得ないが、このまま黙っている手は無いだろう。