みんなの党の渡辺代表の多額借り入れ問題をめぐって3日、党内で辞任論が
広がった。この日は同党の会合が国会内で開かれたが、渡辺氏は「体調不良」
を理由に欠席し、出席議員からは「このままでは今後の選挙は戦えない」な
どの声が相次いだ。出席者によると、会合では複数の議員から「問題が長引
けば地方議員が大量に離党する危険性もある」「いったん代表を退いてもら
うことがベストだ」などと渡辺氏の辞任を求める声が上がり、当面は代表代
行を置く案も出された。本人から説明がないことにも不満の声が噴出した。

 

今回の問題は渡辺氏が体調不良を理由に表に出てこないところが、さらに問
題を大きくしている。少なくとも党内で説明が出来ないようでは、不満が噴
出して収拾がつかなくなるのではないか。このままだんまりを決め込んでも
問題は絶対に解決しない。渡辺氏に資金を貸し付けた側については、週刊誌
が続報を取り上げており、ますます渡辺氏は追い込まれている。問題が長引
くほど、党内の信頼は失われていき、代表辞任の声は高まっていく。そろそ
ろ幕引きの時間かもしれない。