徳洲会グループの選挙違反事件を受けた徳田毅氏の辞職に伴う衆院鹿児島
2区補欠選挙が27日に投開票され、自民党新人の金子万寿夫氏が、民主、
維新、結い、生活の野党4党が推薦する無所属元職の打越明司氏ら5人を
破り、初当選を確実にした。安倍晋三政権は一定の信任を得た形となり、
今後の政権運営に弾みがつきそうだ。

 

政治とカネの問題で徳田氏が辞任しただけに、自民党にとって厳しい戦い
を強いられると予想されていたが、蓋を開けてみれば自民党の新人候補が
勝利を収めた。それだけ野党の力が落ちていると言うことだろう。不甲斐
ないと言ってしまえばそれまでだが、与党を追い込むチャンスをみすみす
ふいにしてしまった。このような無様な戦いを続けていては、野党の存在
意義が問われかねないのではなかろうか。