27日投開票された衆院鹿児島2区補選は、民主、日本維新の会、結いの党、
生活の党が推薦した元民主党衆院議員が、自民公認候補に約2万票差で敗れ
た。昨春の参院山口補選でも民主、社民党みどりの風が推薦した元民主党
衆院議員が自民公認候補に敗れ、海江田氏にとっては「国政補選2連敗」だ。
海江田氏は選挙期間中、応援のため3回鹿児島入り。「勝てない代表」のレ
ッテルを貼られかねない状況だが、会見では「民主公認で出たときよりも得
票した」と野党共闘が一定の効果を上げたと強調した。

 

今の民主党にとって誰が代表でも結果は同じだったことだろう。海江田下ろ
しのための記事と考えるのは勘繰り過ぎだろうが、勝てない代表、と言うよ
りは勝てない候補にも原因があるのではないか。一強多弱の国会において、
野党が力を発揮するには、政権にすり寄るか、政権のあらを探して支持率を
低下させるくらい手段しかないだろう。これでは自民党は野党を気にせずに
振る舞うようになりかねない。海江田氏を交代させたとしても、他に誰が今
民主党をまとめられるのか。まず、その点を考えた方が良い。