日本維新の会橋下徹共同代表は23日、今夏の合流を目指す結いの党との
共通政策案に「自主憲法制定」の文言を盛り込むと正式に表明した。明記に
こだわる石原慎太郎共同代表と歩調を合わせたが、結いは現行憲法破棄を想
起しかねないとして反対し、合流をめぐる混乱が続いている。橋下氏は記者
団に、政策案に「憲法改正手続きを踏まえた自主憲法制定による統治機構
革」と記述する考えを示した。24日の執行役員会で提案する。

 

石原共同代表の考えを尊重した格好だが、橋下氏との関係がますますギクシ
ャクしたものとなるのではないか。このまま結いの党との合流が実現しても、
新党は様々な問題を抱えてスタートすることになる。それでは合流の意味が
ないだろう。小政党が大同団結することで、巨大与党に対抗する軸を形成す
る、そう言った見込みを誰もが持ちながらも、小異にこだわり続けるあまり、
結集するどころか、距離が離れていく。これが今の野党の真の姿である。