日本維新の会石原慎太郎橋下徹両共同代表は28日、名古屋市内のホテ
ルで結いの党との合流問題をめぐり会談した。石原氏は「自主憲法制定を容
認しない政党と一緒になることはできない。別の行動を取る」と述べ、維新
の分党を提案。橋下氏も了承した。会談は両代表のみで行われ、約20分で
終了した。この中で石原氏は「われわれは自主憲法制定に政治生命を懸けて
いる。容認しない党と一緒になることは自分たちの説を曲げることだ」と分
党を決意した理由を説明した。

 

日本維新の会は結党から早くも分党と言う事態に陥ってしまった。当初は蜜
月関係にあった石原氏と橋下氏を隔ててしまった原因は何だろうか。結いの
党との合流はきっかけに過ぎず、大阪維新の会系の議員と旧太陽の党出身の
議員との軋轢が表面化しただけではないか。石原氏は記者団に「私の言うこ
とを(橋下氏に)了承していただいた。あす記者会見して説明する」と述べ、
ある意味で淡々と分党が決まったように見える。結いの党にとっては、旧太
陽系が一掃されることで、合流に大きく前進することになる。だが、それが
本当に日本維新の会のためになるのか、甚だ疑問である。