「分党」する日本維新の会の石原共同代表系の衆参両院議員は12日、国会
内で会合を開き、新党発足までの暫定的な役員を決めた。代表に平沼赳夫氏、
幹事長に新党準備会座長の山田宏氏、政調会長桜内文城氏がそれぞれ就任
し、石原氏は無役とする。新党発足後も引き継がれるとみられ、石原氏は代
表には就かず、「最高顧問」などに就任する案が浮上している。総務会長兼
選挙対策委員長藤井孝男氏、国会対策委員長中田宏氏、参院議員団代表
中山恭子氏を充てる。新党名を今月中に決める方針も固まった。

 

日本維新の会から石原氏に付いて新党を結成する面々は、結局のところは旧
太陽の党の議員が中心となり、後は日本創新党の元首長達のようだ。本来、
あるべき姿に戻ったと言えそうだが、ここまで来るのに1年半の時間が本当
に必要だったのだろうか。橋下氏と石原氏の個人的な信頼関係によって、何
とかくっついていた日本維新の会。それは東京と大阪の対立でもあり、感情
的な対立が収拾出来ない状態に陥った。所属議員は対立しつつも、今後の橋
下氏と石原氏との距離が気になるところだ。