みんなの党は2日の役員会で、最高顧問の江口克彦参院議員が提出した離党
届を受理する方針を決めた。江口氏は、解党し分党する日本維新の会の石原
慎太郎共同代表グループへの参加を検討している。このほか複数の議員が、
維新の橋下徹共同代表グループと結いの党による新党への合流を探るなど、
渡辺喜美氏の代表辞任後、党の求心力低下が鮮明になっている。

 

第三極の雄も渡辺氏の個人商店としての幕を下ろせば、あっと言う間にその
影響力は陰りを見せている。文字通り草刈り場と化したみんなの党だが、単
独で生き残る道はすでに閉ざされているのではないか。渡辺氏が借入金問題
で失脚し、さらには重鎮だった江口氏が離党。経験の少ない若手の議員ばか
りで、事態を乗り切ろうにも右往左往するばかりだろう。すでに終わりの始
まりどころか、終わりが見えつつある。