■

日本維新の会の橋下徹代表は３日の定例会見で、衆院小選挙区の大阪３区と
同１６区の支部長に自身と松井一郎幹事長が就任することに関し、「（大阪
都構想への対応で）公明党には人生最大の裏切りを受けた。ちゃんと修正し
てくれなければ、一生をかけてでも一緒に沈んでいく」と述べた。両選挙区
は公明党現職の地元。橋下氏は、共倒れ覚悟で衆院選に打って出る姿勢をに
じませ、同党を強くけん制した。

かつては蜜月関係にあった橋下氏と公明党。だが、徐々に隙間風が吹き始め、
大阪都構想が破綻するきっかけを作ったのは、公明党だった。その恨みを忘
れまいとしているのか、橋下氏と松井氏がわざわざ公明党の候補と被る衆院
小選挙区の支部長に就任すると言う。ここまで来ると呆れるばかりだが、そ
もそも大阪を放り出して衆院選に打って出ることが、有権者の支持を得られ
るとは思えない。単なるブラフでは何の意味もないだろう。