民主党桜井充政調会長は18日、仙台市内で開いた党会合で、「現時点に
おいて集団的自衛権行使の必要性はない、というのがわが党の見解だ」と説
明した。同党は憲法解釈変更の閣議決定には反対の立場だが、集団的自衛権
行使の是非については判断を保留している。桜井氏の発言は将来、行使容認
する可能性に含みを残した格好だ。

 

民主党内は集団的自衛権の行使容認に賛成・反対で分かれており、そう言っ
た状況を考えれば、党としての統一見解を出すのは非常に難しい。下手なこ
とを言って、党内がゴタゴタしてしまえば元も子もないからだ。それだけに
必要性は無い、との良く分からない見解を発表したのだろう。こうした見解
を発表したところで、党内の事情を見透かされている以上、どうにもなるま
い。賛成か反対かくらい発表できないのだろうか。