民主党は31日、海江田万里代表の党運営を総括する両院議員懇談会を党本
部で開き、海江田氏が続投を宣言した。党勢低迷の責任を問われ来年9月の
任期満了を待たずに代表選の前倒しを求める意見が相次いだが、海江田氏は
拒否。党の混乱を避けるため代表選前倒しに反対する声も出て、最終的に続
投が決まった。海江田氏は懇談会で「代表の責務を歯を食いしばって続けた
い」と表明した。

 

これで海江田体制がしばらく続くことになりそうだ。それが与党にとっては
良いことであろうし、野党にとっては民主党がこれまで通り変わらないと受
け止めたのではないか。党勢が低迷しているのは、海江田氏の責任も大きい
が、それ以上にこれまでの民主党政権を担ってきた面々が出鱈目だったため
である。旧主流派の面々は面白くないことだろうが、海江田おろしの動きを
作れなかったのが最大の敗因だ。来年9月になった時、民主党はどのような
政党になっているか。期待せずに待つとしよう。