防衛省は、陸上自衛隊の離島防衛部隊や新型輸送機オスプレイを載せて上陸
作戦を行う強襲揚陸艦海上自衛隊に導入する方針を固めた。2015年度
予算の概算要求に調査費を盛り込む。医療機能を充実させて災害時に利用す
ることも検討し、導入への理解を図る。強襲揚陸艦は、水陸両用車やエアク
ッション型揚陸艇など、上陸作戦に使う装備を現在の輸送艦よりも効率的に
搭載できるという。

 

自衛隊にとって離島防衛は喫緊の課題である。離島が多い我が国はそれだけ
防衛線が長いことを意味する。むろん、すべてを守ることは不可能なため、
要所要所を押さえていくことが基本戦略なのだろうが、まず第一に挙げられ
るのが、中国が野心を隠そうとしない尖閣諸島であろう。今回、強襲揚陸艦
の名称については「強襲という言葉は誤解を招く」という指摘が省内にあり、
変更を検討しているようだ。本質を間違えなければ名称など何でも良い。