日本維新の会の松井幹事長と結いの党の小野幹事長は5日夜、9月の新党設
立に向けた実務者同士の初会合を大阪市内で開いた。新党名や代表の決め方、
党本部の場所などを協議し、8月中に方向性をまとめる方針だ。実務者協議
では、新党名に「維新」を残すか、共同代表制を採るか、党本部を東京、大
阪どちらに置くのかなどが論点になる見通しで、両党はこれまでもこうした
点について、綱引きを続けてきた。

 

これまで棚上げしてきた論点を実務者同士の会合で話し合ったら、果たして
本当にまとまるのだろうか。結いの党の江田氏は「議論を尽くし、将来に禍
根を残さないようにしたい。そういうことを頭に置けば、おのずから合意で
きる」と語っているものの、議論を尽くした結果、すべてが片付くとは到底
思えない。大阪維新の会の議員にとって、本部はあくまで大阪であろう。だ
が、結いの党の感覚で言えば国政の舞台である東京に本部を置きたいのでは
ないか。そのようなことから、ズレが生じれば合流どころではない。