次期衆院選に向けた野党の選挙協力が進まない。民主党日本維新の会など
7野党の候補者が競合する選挙区は24日時点で、0増5減の定数是正実施
後の295小選挙区のうち55区に上る。「1強多弱」の状況で、野党候補
が乱立すれば自民党を利するのは自明だが、各党の動きは鈍い。選挙協力
核となるべき民主党指導力不足を指摘する声もある。

 

民主党、維新の会、次世代の党、みんなの党、結いの党、生活の党、社民党
の7党の候補者で見ると、競合する選挙区は首都圏で多く、東京で11、神
奈川5に上っている。これらの選挙区で候補者調整するのは非常に難しいで
あろうし、大都市圏の選挙区で譲りたくはないだろう。民主党指導力を発
揮しようが、一人でも当選させたい各党にとって、もともと候補者が決まっ
ていない選挙区以外、協力する気はないのではないか。