民主党海江田万里代表は大畠章宏幹事長を交代させ、後任に枝野幸男官房長官
起用することを決めた。選挙対策委員長には岡田克也元代表国対委員長には川端達
夫副代表を新たに充てる。海江田氏は執行部と距離を置いてきた枝野氏や岡田氏を要
職に配することで、挙党一致体制の構築を目指す。海江田氏は11日、枝野氏と東京
都内で会談し、幹事長就任を打診。枝野氏は受諾する意向を伝えた。枝野氏は衆院
選7回で、党幹事長、経済産業相などを歴任。

 

海江田氏と距離を置いていた枝野氏や岡田氏を執行部入りさせることで、名目だけで
も挙党一致体制を築いた形となる。だが、目新しさには当然欠けており、民主党の党
勢を回復させるだけの力があるとも思えない。それでも枝野氏や岡田氏を起用しなけ
ればならないのは、他に人材がいないからだ。それが唯一の理由であり、最大の課題
でもある。民主党衆院選参院選で壊滅的な打撃を受け、民主党の看板で戦おうと
する新人も出てこない。このスパイラルが続いていくと、古参議員だけの小政党にな
るのがオチであろう。