みんなの党は17日、国会内で役員会を開き、今後の党の路線について協議した。浅
尾代表は、与党との連携を求める渡辺喜美前代表の考えに反対する方針を表明。役員
会は浅尾氏の方針の是非について採決し、賛成多数で支持することを決めた。みんな
の党では先週来、野党再編を視野に民主党などとの関係強化を図る浅尾代表と渡辺前
代表との路線対立が激しくなっていた。

 

役員会では、渡辺氏が浅尾氏に代表辞任や離党を求めていることなどから、党方針に
反する言動があったとして渡辺氏を処分することも議題になったようだが「創業者」
への配慮からか、ひとまずは見送られたようだ。また、与党との連携も見送られ、あ
くまで野党再編に絡んでいく姿勢を示している。それがみんなの党を生かすことにな
るのか、極めて微妙なところである。小政党に転落したことで、発言力は大きく低下
し、渡辺氏個人の問題とは言え、政治とカネの問題を抱えていたことで支持率も低下
した。野党の中でどれだけ存在感を示せるか、浅尾氏の手腕が問われている。