小泉純一郎細川護熙両元首相は29日夜、東京都内で記者団に、10月26日投開
票の福島県知事選に関与しないと表明した。細川氏は「福島は脱原発を言わなくても
皆さん分かっている話だから、争点になるわけでもない」と語った。これに先立ち、
両氏は都内で開かれた反原発の音楽イベントに参加。小泉氏は壇上で「原発ゼロの国
づくりを目指そう」と訴えた。

 

福島県知事選での敗北は許されないと判断したのか、自民党は県連が擁立した候補を
切り、現知事の後継と目される候補を推すことにした。民主党も支援しており、順当
に行けばこの候補が当選することだろう。そう言った現実を前にして、小泉、細川両
氏は候補擁立を諦めたのではないか。これまでの動きを見ていると、注目を集める選
挙には顔を出し、それ以外は遠巻きに眺めている、そんな感じがしてならない。勝て
ない戦いはしない、と言うこと自体は正しいと思うが。